出演するライブについて知ろう!

  • カテゴリー:コラム
  • 投稿者:Rumio

この記事では「イベントに誘われて出演してみたら思ってるよりお金がかかった…」「出演キャンセルはできる?」などイベント出演をきめる際に気をつけておきたいことなどを中心にお話ししていこうと思います♪

もくじ

・ワンマンライブと対バンライブ
・ノルマについて
・キャンセルについて
・連絡について
・取り置きとゲスト

◯ワンマンライブと対バンライブ

ライブの種類は大きく分けて「ワンマンライブ」と「対バンライブ」があります。
この二つがどのようなイベントなのかを解説していきます!

【対バンライブ】
対バンライブとはイベントに複数組みのアーティストが出演するイベントのことです。
いろんな出演者をブッキングしてライブを行うことから「ブッキングライブ」とも言われます。
バンドに限らずアコースティックやアイドルのイベントも「対バンライブ」と呼ばれます。

対バンライブでは複数組みの出演者がいるので知らないアーティストとの新しい出会いがあったり、新規のお客様に自分たちのステージを見てもらえるチャンスがあるのが魅力です。
「自分たちの音楽をもっと沢山の人に聞いてもらいたい!」だったり、「始動したばかりでこれから活動を広めていこう!」という方にオススメです。
またたくさんの出演者が集客活動をおこなうので単独ではできないような大きな会場でもライブをすることが出来ます。

ただ出演者が多くなると楽屋は譲り合っての使用であったり、他の出演者に迷惑がかからないよう本番時間、転換時間の厳守など配慮が必要になります。

対バンライブでは色々な出演者との出会いや対バン相手のライブを見て勉強できたり音楽仲間の輪が広がったり、さらに新規ファンも獲得できるチャンスがあります。
そのチャンスを掴むためには自己満足で終わらず自分たちのことを知らない人でも楽しめるようなステージを作ることも大切です。

【ワンマンライブ】
名前の通り1組のアーティストのみで行われるライブのことです。
周年記念やメンバーの誕生日、CDリリース記念、活動の目標としてワンマンライブをすることが多いです。
自分たちしか出演者はいないのでもちろん集客活動に力をいれなければなりませんが、対バンイベントと違い出演時間が長いため沢山の曲ができファンの満足度も高くなります。
ワンマンライブではステージの装飾や映像を流したり、時間が限られた対バンイベントではできない演出もできるので自分たちの世界を存分に表現できるのが魅力です。

活動を広めて一定数のファンがついてきたらワンマンライブに挑戦するのもいいですね。

ワンマンライブを目標とし、そのライブにむけて対バンイベントなどに出演しファンを増やしてステップアップしていくことが多いです。
ワンマンライブを行うにあたってライブハウスの選び方などをまとめた記事もあるので是非参考にして見てください♪
→ライブハウスの選び方

◯ノルマについて


先ほど話した対バンイベントでは”チケットノルマ”がついている場合が多いです。
チケットノルマとは主催者やイベンターが決める各出演者への販売ノルマです。
ノルマについてきちんと理解した上で出演するようにしましょう!
ここからは「¥3,000のチケット5枚ノルマ(=¥15,000)」と仮定して解説していきます!

・チケットノルマ分販売できなかった場合
「チケット売上が3枚であと2枚分ノルマに届かない…」となった場合は不足の2枚分(¥6,000)をバンド側が主催者に支払わなければなりません。清算のタイミング(基本イベント終了後)に不足分のお金を用意しておきましょう。

・チケットノルマ分を超えた時
「チケットの売上が8枚だった!」このような場合はノルマ5枚分は主催者へ支払い、超えた3枚分はギャラとして支払われます。
3枚売上(¥9,000)分が100%もらえるかというと主催者のきめたチャージバック率によって変動するので確認しておきましょう。
例えばチャージバック率が60%だと
(¥3000×3枚)×60%=¥5,400
バンド側の収益は¥5,400となります。

冒頭でもお話しした通りイベントに出演する場合基本チケットノルマが必要となります。
ノルマってなんであるの?と思う方もいるかもしれませんが、ストリートなどと違い環境の整った会場で音楽をするには様々なお金がかかっていることを理解しておきましょう。

◯キャンセルについて


イベント確定後に出演をキャンセルするのは絶対NGです。
お客様からお金をいただいて音楽をしている以上は仕事になります。遊びの予定が入ったや、学校や仕事が疲れたなどの理由でキャンセルするのは問題外です。
もしキャンセルをしてしまった場合そのイベントでの自分たちの集客予定だったお客様は0人になります。もちろんその分イベント売上も下がってしまいます。
たくさんの時間やお金が無駄になってしまうだけでなくバンドの信頼度も落ちてしまい、楽しみにしていたお客様やイベント主催者、共演者などに多大な迷惑がかかります。
このようなことがないようにイベントを受ける際はスケジュールをきちんと把握し、体調管理を万全にしておきましょう。

また体調不良や事故・災害などのやむをえない状況の場合は主催者やライブハウス側にすぐに連絡しましょう。
その場合キャンセル料など発生するので注意が必要です。

◯連絡について


音楽活動をするにあたってお客様からの質問やイベント出演依頼を受ける連絡先は必須になります。
今まで使用していた個人の連絡先をそのまま使うことはオススメしません。バンド用の連絡先を用意しておきましょう。
最近ではSNSなどのダイレクトメッセージなどでやり取りをすることも多いですが、ライブ資料を送る際にメールの方が便利なのでバンド用の連絡先を用意しておくことをオススメします。
またHPやSNSにはブッキング用の連絡先などを記載しておくとそれを見たイベンターなどから出演依頼の連絡が来ることもあるのでぜひ記載しておきましょう。

出演依頼などの連絡をもらった場合は先ほどお話ししたチケットノルマや自分たちのスケジュールを確認して連絡を返しましょう。もし出演不参加だとしてもその旨を連絡してください。
もちろんお仕事としての連絡ですのできちんとした文章で送りましょう。

 

◯取り置きとゲスト


会場に行くとセットリストとは別に「取り置きリスト/ゲストリスト」を渡されると思います。
このリストの書き方をお話ししていこうと思います!
セットリストの書き方はこちらの記事をご覧ください♪
→セットリスト

まずチケット取り置きとは、アーティストに連絡してチケット予約するシステムです。先ほどお話ししたバンド用の連絡先を予約をしてもらう際にも活用できます。これは先に入金ではなく当日入場する際にチケット代金を払いチケットを手に入れます。もちろん来場しないと動員に含まれません。

ゲストとは、お客様とは違いチケット代を頂かない出演者が招待する関係者などのことです。チケット代はかかりませんがドリンク代は必要となります。これはゲストが支払うのか出演者が支払うのかリストに記入しておきましょう。
もちろんゲストはチケット代を支払わない招待をした方になるので動員には含まれません。
「お客様が4人、ゲストが1人だからノルマの5人達成!」とはならないので気をつけてください。あくまで招待です。

取り置きリストとゲストリストに共通して注意してほしいことが二つ!
・出演者と来場者が双方予約名を把握しておくこと
よくありますが出演者があだ名でリストにかいてるのに対し来場者は本名で受付に伝えてしまった場合リストと
照らし合わせることができない事態になります。
・人数の記入漏れに注意
リストには名前以外に人数もかならず記入してください。

ここまで閲覧いただきありがとうございます!
イベント出演をきめる際に気をつけておきたいことなどをお話しさせていただきました!
他にも現役ライブハウススタッフならではのいろいろな記事があるので気になった方はそちらもご覧ください
楽しいライブになるように応援しています
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