失敗しないリハーサル

  • カテゴリー:コラム
  • 投稿者:Rumio

お客さんにライブを観てもらう前に必ず行われるのが、リハーサルです。
そもそもなぜリハーサルが必要なの?と疑問に思う方もいるかと思いますが、リハーサルはとっても大事なんです!自宅やスタジオと、ライブハウスでは環境が全然違います。会場にやってきて何の確認も無くいきなり本番だと、不安な事たくさんありますよね?その不安を無くして本番でベストなパフォーマンスが出来るように演奏しやすい、歌いやすい環境づくりをリハーサルで行います。

では、リハーサルがどのような物なのかを順に見ていきましょう!

もくじ

・リハーサルまでに準備すること
・リハーサルの流れ
・リハーサルで確認することは?

◯リハーサルまでに準備すること


ライブハウスに着いたらさっそくリハーサル!…ではなく、いくつか準備があります。
まず、セットリストやセット図が提出できているかを確認をしましょう。前日までに資料をライブハウスに送っておくのがベストですが、事前に提出できない場合は当日記入して提出します。
どんな資料があれば良いか、その書き方などは別の記事で詳しく書いているので参考にしてみてください!
→必要資料とタイムテーブル
また、CDなどの音源を使用する場合はリハーサル前に音響さんに渡しておきましょう。その際CDに自分の名前を、セットリストに使用するトラックナンバーを記入するのを忘れないように気をつけてくださいね。
ここでとても大事なポイントが…実は、CDに記入する時はボールペンで書いてはいけないんです!ボールペンで書いてしまうと筆圧で盤面に傷がついてしまって音飛びの原因になります。なのでCDに記入する際はマジックを使用するようにしましょう。

◯リハーサルの流れ

では、実際にリハーサルはどのような流れで行われるのか見ていきましょう!

リハーサルはまずセッティングから始まります。”リハーサルまでに準備しよう”でもお話ししましたが、持ち込む楽器や機材、ライブハウスでレンタルしたい機材を事前に伝えておきましょう。セット図を提出すると良いですよ。

セッティングが終わると次はサウンドチェックです。サウンドチェックは、楽器→ボーカルの順で行います。楽器が多いバンドだと、ドラム→ベース→キーボード→ギターの順になります。「チェックって何をすればいいの…?」と思った方も心配ありません!音響スタッフからこうして欲しいという指示があるので大丈夫です。
例えば、ギターくださいと言われたら好きなフレーズやコード進行を弾くだけでOKです。
じゃあボーカルはどうしたら…と困るという方多いですよね?そんな時は、ワンフレーズアカペラで歌うとGOOD!思いっきり歌ってみてください♪

そして、すべてのサウンドチェックが終わるといよいよ曲の合わせが始まります。
この時セットリストの順番でも、特に合わせておきたいという曲からでも自由に決めて大丈夫です。ただし、リハーサルには決まった時間が設けられているので、タイムオーバーにならないように気をつけてくださいね!
時間内に収める為に、あらかじめここだけはおさえておきたいという部分をピックアップしておきましょう。全曲1コーラスずつ合わせるというのもスタンダードです。

一通り確認が終わって「これで問題なく本番を迎えられる!」という状態になればリハーサル終了です。後はイベントが始まるまで自身の準備時間につかって本番に備えましょう!!

◯リハーサルで確認することは?

ここでは具体的にリハーサルで何を確認すれば良いのかお話します。
リハーサルで確認する項目は大きく分けて3つです。

1つは、音響の確認
ステージ上には、各奏者にモニタースピーカーが用意されています。そのスピーカーから鳴っている音と、楽器やアンプから鳴っている音を聴いて演奏する訳ですが、演奏してみて「この楽器の音が聞こえづらいからもう少し欲しいな」「ボーカルが大きいから下げて欲しいな」など、感じたことを音響さんに伝えます。その作業を繰り返しながら自分がやりやすいと感じる音環境に作り上げる作業をします。
また、「この曲ではリヴァーブを深くかけたい」「この曲のここでディレイをかけて欲しい」などの楽曲内での音響効果の要望がある場合もリハーサルの際に伝えましょう。
CDなどのオケ音源を使用する場合は、曲をかけるきっかけの確認も行います。
演奏のしやすさ、お客様の受け取る音の印象でバンドの印象はガラリと変ってきます。
しっかり確認して自分達の最高のパフォーマンスを引き出しましょう♪
→音響って?ライブハウスの『音作り』

2つ目は、照明の確認
楽曲にあった照明にする為にも照明の要望を伝えましょう。要望はセットリストに予め記入することが多いかと思います。「この曲はこの色!」と明確なイメージがある場合は指定したい色を記入するとわかりやすいです。また、はっきりと色のイメージがなくても”夜の感じ” “きらきらした感じ” “さわやか”など抽象的な雰囲気だけでも照明さんに十分伝わります。
「この曲のサビ前でピンスポットが欲しい」「この歌詞の時に何色にして欲しい」といったピンポイントな要望は、リハーサルで実際に演奏して照明さんと確認するようにしましょう。
色や明るさ1つでライブの雰囲気がガラッと変わるほど照明は大きな役割を担っています。ぜひ照明にこだわってライブ空間を彩ってみてください♪
→照明演出について

3つ目は、ライブの流れの確認
ステージに上がってから下りるまでの一連の流れを確認します。具体的には、始まるときに登場するのかステージ上に予めいるのかや、MCの位置などです。登場や退場の際のSEやMC中のBGMを使用する場合は、曲出しのきっかけと音止めのタイミングの確認も行います。

いかがでしたか?チェックする事多いなと感じるかもしれませんが、本番を成功させる為にリハーサルがどれだけ大切か分かってもらえたかと思います。この記事を参考にポイントを押さえた無駄のないリハーサルを目指しましょう!

他にも現役ライブハウススタッフならではのいろいろな記事があるので気になった方はそちらもご覧ください

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